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ヨルモルキミリ-しっぽ達の絆-前日譚「あつあげ」

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ヨルモルキミリ-しっぽ達の絆-前日譚「あつあげ」

ヨルモルキミリ-しっぽ達の絆-DLサイト
-死者の書「刈り取るモノ」-

死刑囚は言った。「相手の魂を奪ってやったんだ。永遠に俺の物だ。」と
その隣の死刑囚は言った「お前、地獄を知らないのか?」

死刑囚は言った。
地獄は知っている。実際に見たからな。
どろどろの茶色の液体に包まれて運ばれるんだよ。
そこは役所みたいな場所でね。おまけに自分の皮膚が無いと来た。
ただ、その役所で働いてるみたいな奴からスプレーを奪って自分の肌にかけると皮膚が復活するんだよ。
で、そうすると1番そこの場所で強い奴に大きなスプレーをかけられて死ぬんだ。
そしたら、またどろどろの茶色に包まれた場所から俺達は出てくる。
もちろん皮膚がない状態でな。それでも永遠にその場所を仕切ってる奴に迷惑をかけ続けると面白いぜ?

相手の魂の話を言えって?それは永遠に俺の物だ。
その役所みたいなところに申請したら貰えるシステムだからな。

"-死刑執行30分前-急に焦り喋りだした死刑囚の悪夢を書きとった物-"

-1-
パタン。
書物を読み終えた、少女「あつあげ」。
ふむ・・地獄に関する記述は読んで来たけど、これが1番不気味ね。


-2-
いつもの学校、教室に行く、級友が話かけて来る。

「おはよう、あつあげ。また徹夜で読書かい?」

「おはよう、うぃけちゅけ。地獄に関する書物を読んでいたのよ。
これも私達種族の勉強の1つだから。
え?詳細を聞きたいの?あなた変わってるわね、地獄ってこういう感じよ。」
と書物を差し出す私。

あつあげの友人「うぃけちゅけ」は顔をしかめながら本を読む。
この子ったら本を読むのが速いんだから・・・

顔をあげ、あつあげに向かって最後のページを見せながら
「この本は死刑囚の悪夢を書き綴った書物だろう?
地獄に関する書物と言うより、私には死刑囚が地獄の存在を怯えているようにしか捉えられない、が?」

「死を間近に感じる奴等が死後の世界をどう捉えているのかって事よ。
結局、これが広まって死後の世界が形成されるのよ。」

ふむふむ顔のうぃけちゅけ
「成程ね、死後の世界を生者が決めているという不思議な事実だね。
生者が死後の正邪を決めるって訳だ、洒落がキイテルじゃないか?
・・・ところで、あつあげよ。噂は聞いているかい?「天使」を貰う学校の話だ。」

「えぇ、聞いているわよ。私にはそれが「天使」とは思えないけれど。
自分の心を投影した精神的生物を貰えるなんて・・興味深いと思う。」

うぃけちゅけはちょっとお口を3にする。
あら・・いやだわ。この子、この顔になると、いじわるな問題を吹っ掛けるのよね。

「あつあげ。面白い問題だしてやるよ。
とある所に妖怪がいた、そいつは相手の恐怖を感じ取り、その恐怖の対象に形を変える。
で、ある日「恐怖を感じない!」と言う世界でも名をはせた勇者がその妖怪に立ち向かった。
さてさて、その化け物は勇者に対して、どんな「姿」で立ち向かうかな?」

私はうんざりしながら言った。
「その妖怪の姿はその「勇者」その物に変化する。
で、勇者が恐れていたのは「恐怖」ではない。
いずれ現れる恐怖におびえる「自分自身だった」。これで満足かしら?」

(・3・)顔のうぃけちゅけは満足そうな顔で言った。
「そうそう。それがたぶん「天使」の正体だろう!」

・・・・どういう意味かしらね?

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K’

現在最新作
「ヨルモルキミリ~しっぽ達の絆~」公開中
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※ヨルモルキミリシリーズ2作目


-個人作品-
たおるけっとをもういちど
タオルケットをもう一度シリーズ制作
ヨルモルキミリシリーズ制作

-その他スピンオフ作品-
かいけつ!猫足乙女ちゃん
笑う、わらわぅ
夜の海でお月様を釣る
鬼マガツ時

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